2021J1リーグ展望:G大阪編

予想フォーメーション(4-4-2)

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FW:宇佐美の復調+外国人3枚のフィット次第

2トップが基本となりそうだが、組み合わせは流動的になる見込み。パトリック・宇佐美に加えて、レンタルバックの一美、新加入のL・ぺレイラ、チアゴアウベスが先発候補。外国籍3人の実績は確かだが、どこまでフィットできるか。ハマれば各々二ケタ得点は間違いない。宇佐美は昨季6得点に終わった。今季この男が二ケタ得点を挙げなければ上位進出は難しい。レンタルバックの一美は、昨季キャリアで初めてJ1で一年間レギュラーとして稼働。好調を維持できれば、高さを武器に、貴重なジョーカーとして計算できる。さらに、若手の唐山にも期待。器用はカップ戦が中心と思われるが、どこまで覚醒するか注目したい。

MF:ボランチは万全、2列目は小野が復帰すれば万全

 中盤はオーソドックスなボックス型の見込み。ボランチはチュセジョンを補強。昨季は山本・井手口のコンビが好調だったが、ACLに参戦する今季は、チュセジョン・矢島を含めた4枚のローテーションになりそう。リーグ中盤までには組み合わせの最適解を見つけておきたいところ。若い奥野も成長次第では、先発起用が考えられる。

 2列目は左に倉田、右に小野瀬が基本の見込み。右は福田やチアゴアウベスなど、候補は多く、調子によって使い分ける形になりそう。一方で左は倉田一枚のみ。連戦を考慮すると、長期離脱の小野の復帰が待ち望まれる。2列目の2人でリーグ15得点以上挙げることができれば優勝も見えてくる。

DF:CBはリーグ屈指・SBは手薄

 CBはキムヨングォンと昌子を軸に、三浦と菅沼を入れ替えながら起用していくとみられる。昌子は昨季18試合のみに終わったが、今季どこまで稼働できるかが一つのカギといえる。

 SBは左右ともに手薄。左は実質藤春のみで、2番手は黒川か、あるいは本職右の福田を左に回すか。いずれにせよ、33歳の藤春1枚で1年を見積もることには無理がある。右SBは高尾がメインとなりそう。ただ、連戦の中では福田や小野瀬とターンオーバーで起用することになるか。本職MFの奥野を回すことも考えられる。しかしながら、手薄な印象にはかわりなく、中断期間での補強か、コンバートした選手の台頭が望まれる。

 

総合評価:攻撃陣は外国人のフィット次第・守備陣はSBの選手層に不安

 FWとMFの枚数は十分。選手層としては問題ないが、外国人がどこまでフィットするか、2トップ・2ボランチはそれぞれどの組み合わせが最適か、序盤は模索していく形になりそう。一方でDFは、SBに不安。藤春離脱時にはフォーメーション変更で補うか。ACLを含めた連戦が続く中で、複数のプランを用意することが求められる。

2021J1リーグ展望:川崎F編

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2021予想フォーメーション(4-1-2-3)

ポジション別チェック

FW:万全

 CFは小林とLダミアンを併用。ともにリーグトップクラスの得点能力で、二ケタ得点を計算できる。左の三笘、右の家長はともに昨年二ケタ得点を記録。チャンスメークするだけでなく自らもゴールを奪い、攻撃にスキがない。また、旗手、長谷川、遠野が控えており、終盤の途中交代で攻撃力がさらに増す重厚な布陣。

MF:シミッチが一年間ハイパフォーマンスを続けられるか

インサードハーフは大島と田中の2人。運動量豊富でパス精度が高い。精神的支柱の中村が引退したが、田中の成長が著しく、戦力ダウンは一切ない。控えは脇坂と小塚。大分から新加入の小塚は抜群のパス精度を持つチャンスメーカーだが、昨年は出場わずか8試合であり、年間を通じて稼働できるかが微妙。ハマればレギュラー奪取もあり得る。

ボランチは名古屋から新加入のJ・シミッチ。球際に強くDFもこなせ、守田の代役が期待される。控えが不在で、J・シミッチ不在時は田中がボランチに回ることになりそう。J・シミッチが年間を通じてどれだけ稼働できるかが中盤の出来を左右する可能性が高い。

 

DF・GK:山根が一年稼働できるか

 左SBは登里と車屋の併用。CBは谷口とジェジエウ。控えに山村。ターンオーバーで戦力ダウンせずに十分回せる。一方で右SBは実質山根一枚。欠場時にはセインがどこまで代役を務めることができるかが一つの論点。

GKはチョンソンリョン。負傷さえなければ全く懸念はない。

 

総合評価

 攻撃陣はリーグダントツの陣容。仮に怪我人が出てもほとんど影響がなく、誰が出ても変わらない得点力を持つ。一方で守備陣は論点が2点。J・シミッチが守田の後釜として1年間稼働できるか、右SBが山根1枚で1年間持つか。ここが問題なければ今年も複数タイトルが確実といえる。